今回は,「第50回中国実業団陸上」の5月7日開催5,000mの部で優勝,5月14日開催10,000mの部で日本人最高の2位に入賞した,新井広憲(あらい ひろのり)選手にインタビューしました。
Q--中国事業団陸上 5,000mの部での優勝,10,000mの部での日本人最高の2位入賞おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください。
入社して10年目ですが,試合での優勝は一度もなかったので,素直にうれしいです。 10年目で5,000m,10,000mともにこういった結果を出せたことを本当にうれしく思っています。
Q--どんな気持ちで大会に臨まれましたか?
5,000mでは,直前の練習もあまりうまく行ってなかったのですが,中国実業団陸上というのは,中国電力陸上競技部としても狙っていく試合なので,少しでも上の順位で走りきりたいと思いながら,練習を重ねてきました。 10,000mのときは,一週間前に5,000mをいい結果で走れ,調子が上向きになっていると感じていたので,前向きに挑戦することができました。
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5月7日 (5,000m) |
Q--走っている時,どのようなことを考えていましたか?
5,000mでは,最初は思ったように体が動かなくて,序盤,中盤とかなりきつく,離れそうになりながらも,自分の力を出し切りたいという気持ちで走っていました。残り1,000mあたりで前を行く選手が,きつそうな素振りをしているように感じました。この時点では4番手くらいだったのですが,もしかしたら可能性があるのではないかと思い,頑張って追い上げてみたところ,残り600m付近でトップに追いつくことができました。ここで様子を見ようという思いもあったのですが,今回はこのまま勝負をかけました。勢いもついていたので,「いける時にいっておこう。ダメなら仕方ない。」という気持ちで走りました。 |
早めに勝負をかけてよかったです。
10,000mでは,5,000mくらいまで外国人選手のペースに合わせて走りました。しかしこのあたりからペースが落ちてきたので,思い切って前に出ました。9,000mで1人の選手に抜き返され,そのままゴール。このレースでは負けてしまいましたが,後半のきついときに前に出て走れたことに,今後につながる手ごたえを感じました。 冬場からトレーニングを重ねてきていたので,最初は体が重かったのかもしれませんが,後半に延びてきたのは,体ができていたのだと思います。
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5月14日 (10,000m) |
Q--走ることの魅力について教えてください。
正直なところ,楽しいことはほとんどないのですが,つらい練習をしてきて,それを試合で結果として出せたときに,達成感を感じることができます。成果が出そうな練習ほど,きつくてやりたくない練習です。しかし,そういうことを試合に向けて計画し,過程として受け止めて実行し,その成果を試合という場で発揮し,結果が出たときうれしいですね。なんともいえない達成感を感じます。これはスポーツ全般に言えることかもしれませんが,ここに魅力を感じますね。
駅伝では,チームメートで団結してひとつの結果を出し,喜びを分かち合うということに,マラソンとかトラックレースとは違う達成感や喜びを感じますね。
Q--今後の目標を聞かせてください。
トラック種目で結果を出すというのも大きな目標ではありますが,マラソンについては,入社してまだ2回しか走ったことがなく,マラソンで自己ベストを更新し,2時間10分を目標に頑張りたいです。まだあまりマラソンの経験もないのですが,この2時間10分を切ることで,また何か新しいものが見えてくるのではないかと思っています。まずはここを目指して頑張っていきたいです。
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Q--ESSC会員・職場の皆さんにメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。
試合会場で声をかけていただいたり,沿道からの声援を受けるたびに,多くの方に支えられて競技をしていることを実感します。
ESSC会員,職場の皆さまに盛り上がっていただけるような結果を残せるよう,頑張って行きたいと思いますので,応援よろしくお願いします。