以下URLにて吉田選手と3人制バスケットボール、3×3(スリー・エックス・スリー)チーム『FUKUYAMA BATS』河相智志(かわい・さとし)選手の対談記事を公開中です。
https://wish.sa-hiroshima.com/4970.html
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【(C)JRLO 中国電力レッドレグリオンズ 中野選手】
中国RR 36-24 WG昭島
前代未聞のハプニングが起きた。「バキバキバキって音が聞こえてきて、人生で初めて見ました」。倒れゆくポールを間近で見た中野将宏はそう証言した。
中国電力レッドレグリオンズは1月15日にホームのBalcom BMW Stadiumでクリタウォーターガッシュ昭島と対戦。この試合中、ゴールポストが壊れる異例のアクシデントがあった。
後半18分、9点差を追うクリタウォーターガッシュ昭島が力強いモールで相手ゴールに迫る。守る中国電力レッドレグリオンズも懸命に立ち向かったが、「すごい塊で重みがあった」(西川太郎)というモールに圧倒された。必死にせめぎ合う選手たちの塊は、トライの勢いそのままにポールを直撃。ゴールポストはなす術なく崩れていった。
幸いけが人はなく、クリタウォーターガッシュ昭島のウィクリフ・パールー ヘッドコーチも「初めてのこと」。モールの中にいた中国電力レッドレグリオンズの岩永健太郎は、「3歳からラグビーをしていて、27歳になるけど初めてのこと。顔を上げたらポールが折れていたので、ちょっと動揺しました」と衝撃を受けていた。
試合は壊れたゴールポストの撤去や対応の協議で約20分中断。この時間が勝敗を左右した。中国電力レッドレグリオンズは前半に3トライなどで16点リードを得たが、後半にアクシデントが発生したときには19対15と4点差まで追い上げられていた。イヤな流れで中断を迎えたが、ロッカールームに一時引き上げたチームは共同キャプテンの西川を中心に気持ちを整えた。
「初めはチーム全員が動揺していたし、試合も相手の雰囲気だったけど、ロッカーに集まって、キャプテンの西川選手が『切り替えてプレーに臨もう』っていう掛け声をしてくれたおかげで全員がリセットできた」(中野)
対するクリタウォーターガッシュ昭島の石井洋介キャプテンは、「良い流れだったので試合が止まったのは残念。ただ、起こってしまったことは仕方ないし、そこで自分たちが流れを止めずにもっと良い準備ができたと思う」と中断中の対応を悔やんだ。
アクシデントが起きても、より戦う気持ちを保てた中国電力レッドレグリオンズが勝利への流れを手繰り寄せた。再開後、最初のトライを決めた中野は、「中断明けにどちらがトライを取るかで士気の高まりが変わってきたと思う。先にトライを取れたのが勝利につながった」と胸を張った。
その後もホストチームが勢いに乗って得点を重ね、相手を突き放して36対24で勝利。ポールは折れたが、赤獅子の闘志は折れず。中国電力レッドレグリオンズが大きな今季2勝目をつかみ取った。
【(C)JRLO】
「クリタウォーターガッシュ昭島のみなさま、試合関係者のみなさま、ありがとうございました。前節の九州電力キューデンヴォルテクス戦での完敗からどれだけ修正できるかというところを一週間、フォーカスした結果、今日のスコア、勝敗につながったと思います。具体的にはダブルタックル(相手一人を二人で止めること)のところを選手たちがしっかり準備してくれました。アタックも同様にプラスワンの部分、早くサポートするところについては今日かなり評価できる内容だったので、非常に良いゲームができたと感じています」
──理想的な試合の入りだったと思いますが、立ち上がりを振り返ってください。
「前半後半どちらも開始10分のところはかなり意識して、入りの部分はしっかりやっていこうと話はしました。リードして折り返せたところは、一番、われわれのチームに合っている展開だったと思います。前半でしっかりリードして折り返せたことについて、想定していたというよりは、そうなればいいなと思って選手を送り出していました」
──ゴールポストが壊れたシーンについて。
「初めてのことですし、あの時間はまったりした時間になってしまって、イヤな時間ではありました。(中断中は)そんなに修正の時間をとったわけではなかったですけど、しっかりモチベーションや戦う気持ちを切れないようにするところは意識をしました。二度とないことなのかなと思っています」
──アタックではサイドで数的有利を作れていましたが、狙いどおりでしたか?
「サポートのところでしっかりフェーズを重ねていけば、ああいうシチュエーションがどんどんできるという話はしていたので、それをしっかりチーム全体でボールを動かして体現してくれました。あとはトライに直結するべきプレーヤー、森山(皓太)や松永(浩平)が要所要所で良いプレーをしてくれて、苦しい時間帯でもしっかりボールを持って流れを変えてくれていたので、そういう部分では評価できると思います」
──今季の対戦相手4チームとそれぞれ1試合戦いましたが、4試合を振り返ってください。
「2勝2敗ということで、1周目としてはまずまずの展開だと感じています。今からまたどのチームも1周終わっていろいろな分析が入っていくと思いますし、今季は3周あるのでわれわれも変えていく必要があると思います。ただ、次の2周目をスタートする上で今日の勝ちは非常に大きかったですし、開幕戦でしっかり広島で勝てたということも大きかったです」
中国電力レッドレグリオンズ
西川太郎 共同キャプテン
「本日はありがとうございました。まず、勝利できたことを本当にうれしく思っています。九州電力キューデンヴォルテクスさんとの試合でディフェンスのところで受けに回ってしまったところを踏まえて、今週は練習からダブルタックルのところにフォーカスし、それをチームメンバー全員が体現してくれたかなと思っています。アタックに関しても二人目のサポートを早くしようというところ、アタックとディフェンスで二つフォーカスしたところを全員ができたから勝てたと思っています」
──ゴールポストが壊れたシーンについて。
「僕は(モールの)下敷きになっていて折れたのを知らなくて、パッと顔を上げたら折れていました。(中断中は)ペナルティが続いていたので自陣でやらないようにしよう、敵陣でしっかりエリアを取っていこうと話をして、あとは各々が気持ちを整えていました。ウチにとって(中断は)ありがたかったです」
中国電力レッドレグリオンズ
中野将宏 選手
──今季初スタメンでしたが、試合の入りで意識したことを教えてください。
「ひさびさにスタートで起用してもらって、緊張していたんですけど、とりあえず自分がやってきたことをやるだけだと考えながら試合に臨みました」
──3トライを記録してプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。
「自分がトライを取ったんですけど、その前にフォワードが体を張ってくれて、センター陣やバックスがつないでくれたのを自分が最後にボールを置いただけなので、チームが取らせてくれたトライだと思っています」
中国電力レッドレグリオンズ
岩永健太郎 選手
──今季2勝目の率直な気持ちを教えてください。
「率直な気持ちとしてはうれしいです。昨季は(新型コロナウイルスの影響による不戦勝を除くと)実質一勝だったので、今季2勝目で昨季を超えたんですけど、僕らはそれだけで終わるチームではないと思っています。なので、うれしいですけど、油断せずにやっていかないといけないと思っています」
──前半中盤に相手へ流れが傾く中、28分に自陣ゴール前で相手がスクラムを選択しましたが、しっかり守り切りました。そのシーンを振り返ってください。
「試合をとおして前半からスクラムは負けていたところがあったので、逆にそこはネガティブにならずに僕はチャレンジして押し返してやろうという気持ちで臨んでいました」
【(C)JRLO】
「タフな試合でした。残念な試合でした。中国電力レッドレグリオンズさんがすごく良い試合をしたと思います。フィジカルの試合だということとはわかっていましたが、そこでウチが負けてしまったという印象です」
──試合の入りでの意識したポイントと、立ち上がりの相手のプレッシャーをどう感じていましたか?
「試合の立ち上がりは、真逆の展開でいってほしかったです。プランどおりにいかなくて、自分たちのリズムをつかむのが難しい展開でした。自分たちの改善点としては、ボールを獲得した上でプレッシャーを掛け続けられるようになっていかないといけないことです。中国電力レッドレグリオンズさんのほうがブレイクダウンなどで、すごいプレッシャーを掛け続けていたので、相手のほうがうまくいっていたと思います」
──ゴールポストが壊れたが、これまで経験はありますか?
「初めてのことです」
──次の試合に向けて。
「すべてにおいて改善するだけです。今日はすごく残念な試合でした。自分たちのやりたいことができませんでした。自分たちのやりたいラグビーができた上で負けたのであれば、それは負けとして受け入れられますが、そういう負けじゃなかったのですごく残念でした」
クリタウォーターガッシュ昭島
石井洋介 キャプテン
「非常に残念です。フィジカルのところ、特にブレイクダウンのところで、少し相手のプレッシャーに負けてしまったところがあって、自分たちのラグビーができませんでした。そこはラグビーをする上で必要な部分なので改善していかないといけないと思います」
──試合の入りでの意識したポイントと立ち上がりの相手のプレッシャーをどう感じていましたか?
「どんどん仕掛けようと試合前に話をしていたんですが、自分たちのペナルティでなかなか攻める場面ができなかったというところでは思いどおりにいかない状況でした」
──ゴールポストが壊れたが、これまで経験はありますか?
「初めてです」
──試合が中断した影響はありましたか?
「良い流れできていたので、そこで止まってしまったのは残念でした。ただ、起こってしまったことは仕方ないので、そこで自分たちが流れを止めずにもっと良い準備ができたんじゃないかなと思います」
──次の試合に向けて。
「プレーどうこうの前にメンタル的なところですね。われわれは昨季最下位なので、練習でも試合でもすべてにおいてチャレンジャー精神を持ちながら取り組んでいかなければいけないと思っています」
本日のクリタウォーターガッシュ昭島戦は36対24で勝利しました。たくさんのご声援をいただきありがとうございました。
詳細は以下URLをご確認ください。
【(C)JRLO 中国電力レッドレグリオンズ 森山選手】
「タックルには自信がある。それを体現してチームに良い流れをもたらせるように、勝利へつながるようなプレーをしたい」。そう意気込むのは森山皓太。昨季、ディビジョン3ゴールデンショルダーを受賞し、激しいタックルを誇る29歳が今季初のスタメン入りを果たした。岩戸博和ヘッドコーチからも「スコアに直結するプレーを見せてほしい」と期待を受ける。
今季は開幕前の合宿中に脳震とうを起こして出遅れた。「いつレギュラーを落とされるかわからない状況だったので怖くて仕方なかった」と離脱中は焦りもあった。開幕戦はメンバー外。チームの快勝には涙するほど喜んだが、同時に「自分がその場所に立てていないのがすごく悔しかった」。続く第2節と第3節はどちらも後半開始からの途中出場。先発でやれる自信があっただけに「フラストレーションが溜まっていた」と素直に話す。
体の感覚も戻り、今節は待望のスタメン入り。「絶対にレギュラーに戻ってやろうと思って我慢してやってきた。非常にうれしいけど、これが当たり前じゃない」。まずは今節の活躍でアピールし、スタメン定着を狙う。
森山は相手が強いほど燃える。「大学時代にタックルしか取り柄がなかったので、そこで絶対に負けたくなかった。一番強い相手を倒せば、フィールドの中で一番強いということ。フィールドの誰かが主人公になるので、一番活躍して一番のプレーヤーになりたい。毎試合、そんな気持ちで臨んでいます」。
屈強な外国籍選手を多く擁するクリタウォーターガッシュ昭島は、気持ちをぶつけるには絶好の相手だ。「個人的にも外国籍選手には負けたくない。日本人を舐めるなよ、日本人でも強いぞっていうことを思ってプレーしている。強い相手を倒したときは快感ですね」。
家族の存在も森山の背中を押す。同じくラグビーに打ち込む次男・迅都(摂南大学)と三男・飛翔(京都成章高校)の弟2人とは切磋琢磨する関係。「尊敬する2人。会えばいつもラグビーの話ばかり。長男として頑張らないといけない」。3人の夢は日本代表入りだ。「誰が早く入るかっていつも話しています」。
今季初スタメンで気合いみなぎる森山。チームの勝利のため、夢のために突き進む。
2022年最後の試合で今季初勝利を挙げた九州電力キューデンヴォルテクスの新年は中国電力レッドレグリオンズとの"電力ダービー"で幕開けとなった。結果は、32対0で快勝。「本当に完敗」と中国電力レッドレグリオンズの西川太郎共同キャプテンに言わしめるほどの充実した試合内容で年をまたいでの連勝を達成し、23年の良いスタートを切った。
「言い方はなんですが、一人だけ違う次元のラグビーをやっているようでした」。赤間勝監督は前節、後半途中から加入後初出場となったコルビー・ファインガのプレーをそう評した。けがにより出遅れたが、徐々にコンディションも良化。今節が満を持しての初先発となった。
ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチが「コルビー(・ファインガ)が試合に大きな影響を与えてくれた」と賛辞を贈ったように、彼が違いを生み出した。チーム2本目のトライの場面では密集の中で動き出したサム・ヴァカを見逃さずに正確にパスをとおしてお膳立て。自身の加入後初トライとなった場面でも、ブレイクダウンで密集が生じている後方でスルスルっと大外のスペースを狙える位置にポジショニング。パスを引き出すと最後は相手選手3人からタックルを受けながらも力強くトライラインを越えた。
スーパーラグビーのメルボルン・レベルズで師弟関係でもあり、その実力をよく知るゼイン・ヒルトン ヘッドコーチは「彼はワールドクラスの選手」と全幅の信頼を寄せる。現在、チームには6人の外国籍選手が在籍しているが、カテゴリーのエントリー枠の関係で同時起用できるのは4人まで。ただ、赤間監督が「相手の特長に応じて、起用を決めていける。選択の幅が増えたのはいいこと」と話せば、ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチも「過去3試合、メンバーを決めるセレクションのところで本当に難しい決断をしなければいけなかった。ただ、それはチームの競争力が高いということであり歓迎すべき」と話す。
九州電力キューデンヴォルテクスは充実の一途をたどっている。
(杉山文宣)
【(C)JRLO】
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。全体としてすごく満足しています。試合を支配したいと話していましたが、小さいバトルのところでしっかりと勝つ。それができたからこそ、実現できたと思います。外のエリアでも勝つことができていたと思います。グループの中で長い間、作り上げてきたわれわれの文化がしっかりと表れたと思います。今季はどこに行きたいのか。そこを現実的に考えないといけないと思っていて、ポゼッションは少し課題がありましたし、もし、成功したかったら作られた機会は確実に仕留めなければいけない。もちろん、ポジティブなところがたくさんあって、まだまだ長いシーズンですが、1試合1試合をしっかりと振り返っていきたい。毎試合、どんどん良くなっていきたいです」
──"電力ダービー"の一戦でしたが、その意識はあったのでしょうか?
「ダービーというのはすごく良いことだと思います。今日は本当に多くのサポーターに来ていただけましたし、『We are Kyushu』という話はずっとしています。九州という街やラグビーを代表しているつもりです。"電力ダービー"で勝てたことは自信しかつかないですし、毎試合、サポートが必要だというのは変わらないです。シーズンをとおして、もっと良くなっていってくれたらと思います。見に行きたいと思ってもらえるようなスタイルでプレーすることが私の目標でもあります」
──コルビー・ファインガ選手が初先発でした。高いクオリティーを持った選手ですが、彼の評価を教えてください。
「スーパーラグビーのメルボルン・レベルズで彼のことを指導していたんですが、彼はワールドクラスの選手です。アキ(山田章仁)もサム・ヴァカもワールドクラスの選手ですし、そういった選手が何人かいることはチームにとってすごく良いことです。彼らもグループの価値を引き上げてくれるんですが、グループ全体として頑張っていけることが一番良いことだと思います。質問の答えですが、コルビー・ファインガが本当に試合に大きな影響を与えてくれたと思います」
──チームの底上げがなされて、ヘッドコーチのやりたいラグビーが表現できるようになってきているのではないでしょうか?
「みんながどんどん、良くなっていく。それが一番、良いことだと思います。過去3試合、メンバーを決めるセレクションで本当に難しい決断をしなければいけなかった。ただ、それはチームの競争力が高いということですので、歓迎すべきだと思います」
九州電力キューデンヴォルテクス
山田有樹キャプテン
「まず、始めに中国電力レッドレグリオンズのみなさん、ありがとうございました。ホームで勝てたことが良かったですね。あとは無失点に抑えることができたのも自分たちの成長かなと思います。前半はちょっと、相手のプレッシャーがあって自分たちが思うようにプレーできなかったところがあったんですが、後半はそこを修正できたことが良かった点だと思います」
──"電力ダービー"の一戦でしたが、その意識はあったのでしょうか?
「(中国電力レッドレグリオンズは)日ごろから練習試合や交流があるチームです。今回も会社の方々が盛り上げてくれて、ほかの方々も試合を見に来てくれました。そういうふうに会社から盛り上げてもらえると本当に自分たちの力になりますし、自分たちももっと良いプレーをして、またお客さんを増やせればいいと思います。自分たちも日ごろの支援があって、ラグビーに取り組めているので、会社の方々が見に来てくれたのは大きな力になりました」
──前節はハイスコアゲームになってしまい、守備の部分が反省点でした。そこを今節の無失点につなげられた部分はあったのでしょうか?
「自分たちの強みはディフェンスなので。前節はディフェンスの部分で修正すべき点があったので、自分たちの強みであるディフェンスにもう1回、立ち返ろうということで確認してきました。今日は全員が良いポジションを取って、無失点にできたことは良い成長につながっていると思います」
──選手の立場からもチームの底上げは感じていますか?
「コルビー(・ファインガ)選手が加入して、チーム内の競争も激しくなって、自分も練習で気を抜けばポジションを取られてしまう。全員が、メンバー外の選手も、良いエナジーをチームに出してくれて、毎日が良いセレクションになっていていい刺激になっています」
【(C)JRLO】
「新年一発目の試合で、前節は接戦だったし、今日も勝たないといけないゲームでしたが、たくさんのお客さんに声援をいただいて、良いゲームができて良かったなという思いです」
──加入後、初トライになりました。率直な気持ちは?
「うれしかったですね。ポジション柄、トライをして会場やサポーターのみなさんに感謝を伝えたいと思っていたので、チームがしっかりつないでくれたボールをトライラインの向こう側に置くことができて良かったですね」
──前節を上回る2,369人の観衆の中での試合でした。
「運営チームが非常に力を合わせて頑張ってくださって、会社のみなさんも寒い中、足を運んでくださった。前回も申し上げたかもしれないですが、勝つことをみんなで全力で目指して、勝つことよりも大切なもの、仲間との助け合うプレーや真剣な表情を見せる。今日はちびっ子も実にたくさん来てくれていたので、そういうみんなに良い時間をプレゼントできたかなと思います」
──全国高校ラグビー大会で東福岡高校が優勝しました。福岡県のラグビー熱も高まると思いますが、祝福のメッセージをお願いします。
「東福岡の選手のみなさん、関係者のみなさん、優勝、おめでとうございます。3年間、いろいろな思いをした中での集大成ということで、これからもその経験を次のステップで生かしてほしいなと思います。おめでとうございます」
──次節への意気込みをお願いします。
「まだまだ、シーズンは長いですが、勝つことに集中して、シンプルにチーム一丸となって戦うことを目指していきたいです。九州のみなさんにとっての感動は選手のひたむきなプレーや真剣な顔だと思いますので、勝ったあとの笑顔を届けられたらなと思います。応援、よろしくお願いします」
【(C)JRLO】
「九州電力キューデンヴォルテクスのみなさま、リーグの運営関係者のみなさま、本日はありがとうございました。総括ですが、九州電力キューデンヴォルテクスのディフェンスにわれわれは本当に今日、何もできなかったというのが第一印象です。完全にやられてしまった。やりたいことができなかったというところが本音ではあります。いろいろと準備してきたことはあったんですが、それをすべて九州電力キューデンヴォルテクスさんのディフェンスにシャットアウトされたというところでございます」
──準備してきたこととは?具体的に、どこに突破口を見出そうとしていたのでしょうか?
「できるだけ少ないフェーズで素早く外のスペースにボールを持っていこうと、今回はフォーカスしていたんですが、その少ないフェーズのところでのフィジカルバトルに勝つことができなくて良い展開に持っていくことができなかった。逆に少ないフェーズのところでやられたところがうまく攻めることができなかった要因かなという印象です」
──次戦に向けて。
「基本的にアタックについては、われわれのフィジカル面では外国人選手が少ないので、戦い方はあまり変える必要がないというか、変えることができないところがあります。引き続き、ボールを早くスペースに出すことを継続していきたいなと思っています」
中国電力レッドレグリオンズ
西川太郎共同キャプテン
「本日は九州電キューデンヴォルテクスのみなさま、リーグワン関係者のみなさま、会場にお越しいただいたファンのみなさま、ありがとうございました。総括として、本当に完敗ですね。ブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)やラインアウトでプレッシャーを受けて、こちらが反則してしまって自陣でプレーしている時間が長くて、あまり、自分たちの試合、ラグビー、アタックができなかったのが敗因になります」
──率直に相手のほうが力として上だったことを認めざるを得ないような部分が多かったのでしょうか?
「何もさせてもらえなかったとプレーしている自分からすると感じていて、さっきも言いましたが、ラインアウトであったり、こっちがラックでモールを継続したいところのブレイクダウンであったり、そういうところでこっちがペナルティをしてしまった。そこでやられたなという感覚です」
──自陣でプレーする時間が長くなってしまったが、チーム内の雰囲気はどういったものだったのでしょうか?
「『敵陣で!』という声は出ていたんですが、なかなか、うまいこといかず、九州電力キューデンヴォルテクスさんのディフェンスの前にアタックしているはずの自分たちのほうがプレッシャーを感じてしまって自陣に張りつけられてしまった。厳しいゲームになってしまいました」
1/7に行われたキューデンヴォルテクス戦は0対32で敗れました。寒い中たくさんのご声援をいただきありがとうございました。
詳細は以下URLをご確認ください。
中国電力レッドレグリオンズの新年初戦は"電力ダービー"。1月7日にNTTジャパンラグビー リーグワン2022-23ディビジョン3第3節で九州電力キューデンヴォルテクスとのビジターゲームに臨む。
福岡県出身の平山真也は地元での勝利に燃えている。今節の対戦相手はもともと地元の憧れのチームだった。「あわよくば九州電力キューデンヴォルテクスでプレーしたい気持ちもあった。そんなチームと同じ舞台で真剣勝負ができるのは光栄だし、すごく楽しみです」。
福岡工業大学在学中には九州電力キューデンヴォルテクスと合同練習を行い、トップとの実力差を痛感。リーグワンでのデビュー戦となった昨季のディビジョン3 4位〜6位順位決定戦第1節でも対戦し、10対43で敗北を喫した。「苦い思い出がいっぱいある相手なので、その悔しかった気持ちをしっかりプレーに出したい。(自分を)獲ってもらえなかったので、絶対に勝ってやろうと思っています」と力を込める。
昨年4月の加入ながら今季は開幕から2試合続けてスタメン入り。開幕直前に負傷離脱した鳥飼誠共同キャプテンの代わりに急きょ出場したが、持ち味である攻守での思い切りの良さを発揮し、代役を見事に果たしている。今節もスタートから強敵相手に果敢に挑む。
「相手は穴が少ないチームだけど、完璧なチームは絶対ないと思っている。いかに自分たちが狙っている作戦を遂行できるかが大事になってくる」(平山)
チームとしては、前節も課題だったセットピースでの攻防がカギになる。有藤孔次朗は、「僕らフォワードが責任を持って闘わないといけない」と奮起。2m超えのトム ・ロウを筆頭に屈強な選手がそろう相手とは体格差があるが、自分たちのラグビーで戦い抜く。
「チームとして背が小さいのは短所でもあるけれど、そこを武器にもできる。スクラムは上からくる相手に対して下からめくりあげるようなイメージで、ラインアウトは正面からやり合うのではなくてスピードやタイミングで勝負したい」(有藤)
新年早々に朗報も届いた。中野将宏がケガから復帰してメンバー入り。離脱中に「ラグビーをしたい欲が強くなった」というスピードスターは、出場すれば「自分の走りでチームを勢いづけたい」と大きな推進力になる。
新年の戦いの幕開けを告げる"電力ダービー"。強い気持ちがこもったシビれる戦いで白星をつかみたい。