ジャパンラグビー リーグワンの開幕戦で初の広島ダービーが実現。ディビジョン3の中国電力レッドレグリオンズは12月17日にBalcom BMW Stadiumでマツダスカイアクティブズ広島と対戦する。
初戦から広島のプライドをかけたダービーマッチに臨む。中国電力レッドレグリオンズにとってマツダスカイアクティブズ広島は、ライバルであり切磋琢磨し合う存在。お互いの練習場も車で約5分と近場にあり交流も盛んだという。岩戸博和ヘッドコーチは「意識するし、負けられない相手。自分たちが成長するために必要な相手なので特別な存在です」と語った。
開幕戦から熱量が求められる試合になる。2021年に加入したエドワード・カークは「広島の企業チーム同士の対戦なのでパーフェクトなスタートだ。ウチの選手たちは会社や広島に対してとても情熱的で、それが勝利への原動力になると思う」と意気込み、「相手は昨季ディビジョン2でよりタフなチームと戦った経験があるので、間違いなくハードな試合になる」と気を引き締める。
共同キャプテンの鳥飼誠も、開幕戦に向けて強い気持ちを抱く。「今まで準備してきたことをしっかり表現して勝利をつかみ取りたい。絶対に負けられないので、相手以上の気迫をもって、お客さんにエネルギーを与えられる試合にしたい」と熱いプレーを誓った。
プレシーズンから強化に取り組んできた守備面がカギとなる。岩戸ヘッドコーチは「昨季は失点の多さが明らかに数字に出ていたので、今季は粘り強いディフェンスをトリガーにしたくて取り組んできた。ウチのチームにはあまり大きい選手がいないので、しつこいディフェンスをやっていきたい」と話す。
その上で、鳥飼はマツダスカイアクティブズ広島のフレッシュな勢いを警戒。「昨季から今季にかけて若返っていて、チームに新しい空気が入っていると思う。相手に気持ちよくアタックさせると勢いに乗らせてしまうと思うけど、そこでしっかり止められると自分たちの時間を作れると思う」。粘り強いディフェンスからリズムを作り、広島ダービーの勝ち星をつかみ取りにいく。
(湊昂大)