12月25日に行われたNTT ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン3の第2節で中国電力レッドレグリオンズとNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が対戦。前半は一進一退の展開だったが、後半に入って規律面を改善し、相手へのプレッシャーを強めたNTTドコモレッドハリケーンズ大阪がトライを重ねて、34対10で開幕2連勝を飾った。
この試合の熱気をまず高めたのは、サンウルブズでチームメートだったエドワード・カークとヴィリー・ブリッツの闘志と闘志のぶつかり合いだろう。二人はお互いが「本当にいい人で、いい選手」と認め合う間柄だが、試合が始まれば5分も経たないうちに取っ組み合うほどヒートアップ。その後も190cm超えの二人が迫力のプレーでバチバチに火花を散らした。
エドワード・カークは元同僚について、「彼は優しいやつだけど、フィールドでは100%の力を発揮する。僕たちはいつもいいバトルをしてきたし、当然ながら一緒にプレーをしてきたので、彼のプレーはよく理解している」と話す。
リーグワン初出場だったヴィリー・ブリッツは、「彼とやり合うのは楽しかった。別のチームだけど、久しぶりに(一緒に)プレーをして、彼が向上しているなと思った。自分もここで止まらず、成長しないといけないと感じた」と刺激を受けた。
ただ、お互いを特別に意識していたわけではない。エドワード・カークが「相手が誰であれ、僕は常に110%の力で自分のアグレッシブなスタイルを貫く」と断言すれば、ヴィリー・ブリッツも「ラグビーは常にハードにいくべきだと思っている」と口をそろえる。
フィールド外では優しく穏やかな二人だが、その言葉どおり試合では激しいプレーをいとわない。常に仲間への熱い鼓舞も続けて、チームの勝利のために全力を尽くす。「僕らは似ていると思う。二人とも負けず嫌いな男で、それがゲームの中で自分たちを表現するやり方だ」(エドワード・カーク)。
いまはディビジョン3を舞台にそれぞれのチームで戦うエドワード・カークとヴィリー・ブリッツ。どんな相手だろうと、二人は変わらず闘志を燃やして戦う。それが今後の試合も盛り上げるに違いない。