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北京オリンピック男子マラソン応援レポート

江本 清 さん
 「男子マラソン感動をありがとう!」
 JAPAN HOUSE メッセージボードに書かれたメッセージが全てを物語っています。
 尾方・佐藤選手のマラソン応援団(現地合流を含め)総勢32名は,広島空港を飛び立ち上海経由で北京へ入りました。
 到着後,マラソンコース・応援場所を下見し,いくつかの班に分かれて沿道から応援する準備を整え,いざ出陣。
 私は,バス移動で2q,16q,そして国家体育場(通称鳥の巣)で応援する事にしました。
 交通規制が激しく,2q⇒16qへの移動するのですが,選手のハイペースに,途中応援場所へ走っていく事としました。
 尾方選手は平均ペースでタイムを刻み,先頭とは離されたものの,確実に前を捉える勢いで,私たちの前を駆け抜けていきました。ただ,先頭のペースはどんどん加速し,タイムが縮まらなかったものの,持ち前の粘り強い走りで,13位でフィニッシュを迎えました。
 一方,佐藤選手は,いつもの走りとは程遠く,このままでは棄権?の二文字が私の頭に浮かび,選手本人もこのまま止まった方が楽だったと感じたと思いますが,沿道から美穂さん(佐藤選手の奥さん)の声援,佐藤ファンの岡島親子の声援,そして皆の声援,"佐藤ゴールでみんなが待っているぞ"の声援に頭をうんと動かし,声援に応えるかのように,一歩一歩,着実に歩幅を刻んでいったのは,どんなことがあっても完走しようと言う強い意思を感じました。
 声がかれるまでの応援は勿論のことです。
 オーロラビジョンに佐藤選手の姿が映り,鳥の巣に姿を現すと,もう私の目から涙がこぼれて止まりません。結果は76位でしたが,会場にいる全ての人が,「佐藤・加油(頑張れ!)」の大合唱で,感動を共有しました。
 今回の応援で,選手と応援団等の絆,すばらしい友を実感しました。尾方・佐藤両選手に私たちをここまで連れてきてくれてありがとう!そして全世界に感動をありがとう!
 最後に,ロンドンは超高速化となりますが,また連れて行ってください。






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