陸上競技部 >> 中国実業団駅伝,ニューイヤー駅伝に向けて

中国実業団駅伝,ニューイヤー駅伝に向けて

 
 11月19日の中国実業団駅伝,来年1月1日のニューイヤー駅伝に向けて,坂口監督に大会に向けての抱負を語っていただきました。
大会まで残りわずかですが,みなさんの力強いご声援をよろしくお願いします。



 坂口監督インタビュー

まもなく中国実業団駅伝,そしてニューイヤー駅伝ですね。駅伝に向けての監督の思いや,今回の目標などを聞かせてください。
坂口監督
監督 中国実業団駅伝での目標は,優勝です。ニューイヤー駅伝での目標も,やはり優勝です。

ただ,そうは言っても,それは簡単なことではありません。
うちは日本人選手だけのチームなので,どうしても外国人選手に大きく離されてしまう。それを追い上げるのは大変なことです。それに,駅伝の前後にはマラソンがある。
そんないろんな状況がある中で,みんな駅伝に対して強い思い入れをもって取り組んでいます。ほんとによく頑張っていると思います。
ですから,勝った負けたで,よかった,悪かった,というのはあると思いますが,それだけではなく,そういう色んな部分を感じていただけたら嬉しいし,全力を尽くしている選手たちを応援してやってほしいと思います。


 12月には,世界陸上大阪大会に向けた国内選考レースが始まりますね。
これらのマラソンに向けての監督の思いや,目標などを聞かせてください。

監督 大阪世界陸上,北京オリンピックに向けてのレースは既に始まっています。大阪も北京も酷暑のレースになるでしょうから,そういう気候に慣れている日本人にはメダルをとるチャンスがあると考えています。

大阪世界陸上にしても,北京オリンピックにしても,出場すること自体が難しいことです。
でも,1人でも大阪に出場させたい。そして大阪経由で北京に選手を送ることができるよう,頑張りたいと思います。


 マラソンを走るには一般的に3〜4ヶ月間は調整期間が必要と聞いたことがあるのですが,マラソンも駅伝も冬がシーズン。単純に考えて駅伝はマラソンの調整時期と重なると思うのですが,マラソンを走れる選手が増えることは喜ばしい一方,駅伝とのバランスが大変なのではと思うのですが,そのあたりはどのように調整されているのですか? 今後もマラソンを走る選手は増えていくのでしょうか? 

監督 マラソンと駅伝の両立というのは,永遠の課題です(笑)。今年は,秋にマラソンに挑戦するという目標をチームで掲げ,結果も出してきました。ただ,マラソンが終わった選手を駅伝に向けて調整するのは,個人差があるためとても難しいのです。また1つの駅伝にマラソンが終わった選手とこれからマラソンを走る選手がいて,全体として調整し結果を出すということは本当に難しいというのも事実です。だからそれ以外の選手に頑張ってもらいたいとも思います。

マラソンには向き不向きもありますから,全ての選手がマラソンを走れるわけではありません。ただ,マラソンを走るには,最低限,自分で「マラソンをやりたい」と思わないとダメです。強制をして走れるものではありません。


 マラソンは個人競技。言わばチームメートもライバルですが,駅伝でも同じことが言えるのでしょうか?

監督 いえ違います。駅伝はチームでの競技です。駅伝がうまくいく時には,どの選手もチームのことをよく考えています。後を走る選手のことを考えて,自分の役割を理解して走っているのです。選手が,自分さえよければそれでいいと思って走っている時,つまり,守りに入ってしまって,自分が安全に,そつなくこなせばいいと考えて走っているような時は,いい結果は出ないのです。うちのチームでは,そういう消極的なレースをすると後で袋叩きにあいます(笑)。やはり,やる気というか,「行こう」という気持ちがないとダメです。「無謀」はやってはいけませんが,自分のできることを最大限にやれば失敗してもOKという雰囲気が,うちのチームにはあるんです。特に,主力選手たちは,後を走る選手のこと,チームのことを本当によく考えて走っているんですよ。


 ESSCでは,中国実業団駅伝やニューイヤー駅伝を,毎年現地で応援しており,今年も応援に行く予定です。ESSCの会員の皆さんにメッセージをお願いします。

監督 日頃から各選手を支えてくださる職場の皆さんがおられるからこそ,選手も頑張ろうという気持ちになれるのだろうと思いますし,そのことに,私をはじめ,選手,スタッフ一同,心から感謝しています。

みなさんの応援はすごく選手の励みになっています。もっともっと盛り上がるようにいいレースをしたいです。

ニューイヤー駅伝は年々競争が厳しくなっています。今年のニューイヤー駅伝も,特に外国人選手のいないうちのチームにとっては,本当に苦しい戦いになると思います。

そんな状況の中でも,選手一人一人は最善を尽くす気持ちで一杯ですので,選手の背中を後押しする沿道からのご声援を,一人でも多くの方にいただければ,選手もより一層頑張れると思います。

今後とも変わらぬご声援をよろしくお願いします。


中国実業団駅伝の詳細はこちらから>>


前のページへ